無償教材『高齢者のQOL向上のための外出支援ガイドブック』について
長寿先進国・日本では、昨今、高齢者の外出を促進することの意義、そこから得られる効果などが大きく注目されています。
高齢者が多様な外出活動をすることは、健康や体力の維持・向上、自らの身体に対する自信、精神の安定、生きがいの創出などにつながり、QOL(Quality of Life=生活の質)を高めることにもなります。また、少しでも早い時期からこの課題に取り組むことにより、閉じこもりや認知症の予防、さらに社会的には介護費・医療費などのコスト削減や地域の活性化にもその効果が期待されています。
『外出支援ガイドブック』では、高齢者の外出頻度が上がることによる意義と効果、外出時に準備することや注意点、外出活動を支援する福祉車両ガイドなどを幅広く紹介しております。
概要
- 配布物
- 無償教材『高齢者のQOL向上のための外出支援ガイドブック』
- 配布方法
- 各都道府県、各市区町村の介護保険課の窓口や地域包括センターを通じ、要介護認定申請者(申請者本人または家族)に指導教材として無償配布します。
- 配布開始時期
- 平成27年7月
- 発行
- 一般社団法人 日本保健情報コンソシウム
- 発行人
- 大橋 靖雄
(中央大学 理工学部 人間総合理工学科 教授
東京大学名誉教授 工学博士)
- 監修
- 藤原 佳典
(東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と
地域保健研究チーム 研究部長)
藤井 直人
(神奈川県立保健福祉大学 非常勤講師)
篠塚 恭一
(特定非営利活動法人 日本トラベルヘルパー協会 代表理事)
- 総監修
- 井藤 英喜
(東京都健康長寿医療センター 理事長)
- 発行部数
- 20万部
- 体裁
- A5判・オールカラー 全16ページ
- 内容
-
1.外出の頻度を上げてQOL(生活の質)の向上を
- ・外出は心身の健康度を表す目安になる
- ・「閉じこもり」には2つのタイプがある
- ・外出により得られるさまざまな効果
- ・交流なき外出と外出なき交流
- ・高齢者こそ意識的に社会参加を
- ・外出の支援が健康と社会活動の根源になる
2.外出を支援する福祉車両 〜生活のメリハリと楽しみの時間をつくるために〜
- ・福祉車両の活躍で閉じこもりを予防
- ・お孫さんとの海外旅行が今後の楽しみ
3.初めての福祉車両ガイド 〜利用者の状況に応じて選びましょう〜
- ・利用する方の状況と福祉車両の種類
- ・福祉車両の優遇制度・助成制度
4.福祉車両の乗降時などの介助の仕方
- ・車両の種類に関わらず大切なポイント
- ・最新車両の介助面における改良点と役立つポイント
5.外出時に準備する事や注意点
- ・外出前の準備とチェックが安心・安全を左右する
- ・必需品・携帯品チェックシート